PR

北海道芦別市カナディアンワールドその場所は「廃墟じゃない」と私は言い続けたい

ニナをフォローする
カナディアンワールド 【探訪・記録】
花火大会…また開かれたら絶対に来たい。

おはこんばんちは。ニナ(@himajine_syasai)です。
今回紹介する場所はずっと応援している北海道芦別市にあるカナディアンワールドです。
2025年も無事オープンしたので、
ここは廃墟じゃないと改めて言いたいと思い記事にしました。

私もカナディアンワールド公園時代、
最初は廃墟のような場所だと思って行ったことは事実。
だけど、そこにいた皆さんとの話でわかったんですよね。

カナディアンワールドベルトレイン号が迎えてくれる

静けさの中に残る人々のぬくもりと、
皆さんの愛…多くの人々の気持ちがこもった風景がここにあることを。
だから、これからもずっと、廃墟じゃないと言い続けたいのです。
いつかGoogleのサジェストワードの中から、
カナディアンワールド廃墟というワードが消えるまで伝えたい。

いつかベルトレインも動いたら…いいですよね。

改めて…北海道のカナディアンワールドは廃墟じゃない!

北海道芦別市にあるカナディアンワールドは、
一部で廃墟と未だに誤解されていることが多く悲しいです。
カナディアンワールド公園時代は私もそう思って訪問しましたが…。

しかし、
あくまで建物の外観や雰囲気…噂に基づいた印象に過ぎませんでした。
実際には今も地域の人々の手によって守られ、丁寧に開園されている、生きている場所です。

ネット上で検索されやすい「北海道 廃墟 カナディアンワールド」という言葉。
それに対し、私は言い続けたい。“カナディアンワールドは廃墟じゃない”と。

ここを抜けると眼下に広がるカナディアンワールドの世界が…。

異国のような風景に込められた想い

芦別カナディアンワールドは、
カナダ・プリンスエドワード島の街並みを模して作られたテーマパークでした。
赤毛のアンの世界を再現した家並み、教会、郵便局、小道──どこか異国の風が吹く場所です。

何故カナディアンワールドが開園したのか…と端的に言うと、
開園した当時の芦別市は炭鉱閉山が相次ぎ、
産炭地の斜陽化対策の一環として行われた大規模観光開発計画にのっとったものでした。
これは…芦別はもちろん夕張などの産炭地で多く炭鉱から観光へ、、、のスローガンのもと行われていました。

事業内容も今となっては甘いものばかり。
その結果、
経済的理由から閉園。

炭鉱の町から観光の街へ…とうまくいけばよかったのですがね――。
街にとっての産業が無くなるということ、
それは簡単に食い止められるものではなかったのです。

一番好きな場所。
カナディアンワールドの風を感じられるから。

その後は市の管理となり(カナディアンワールド公園時代)を経て、
現在は有志による振興会によって週末限定で開園されています。

開けられた門、
整えられたベンチ
少しずつではありながらも刈られた草。
そこには【維持】ではなく【継承】の意志があります。

アンの家。壁が塗られてキレイになっていた。

カナディアンワールドはいつできた?

カナディアンワールドの開園は1990年7月29日。
バブル経済下に、
赤毛のアンの物語を基盤に、プリンスエドワード島を模した壮大なテーマパーク。
第一次事業費だけでも52.5億円。第二次予算も31億円と莫大な資金を投じられました。
何故そこまでしたのか…
理由は上にも書いた通りですが、
産炭地の斜陽化を食い止める為…という理由が一つでした。
バブル時代ということもあり、
色々と思うところはあるものの、町から産業がなくなる前に、
なんとか食い止めようとする為…だったということでしょう。

結局、莫大な資金を投じたものの失敗に終わり1997年に一度閉園し、
1999年からは芦別市が公園として無料開放。
そこからカナディアンワールド公園として20年以上残ってきましたが、
2018年頃より芦別市の財政を圧迫する理由もあり閉園される流れとなっていました。
しかし当時カナディアンワールド公園でお店を開いていた人たちを含めた有志により、
維持する為のクラウドファンディングが行われ、
芦別市もそれに合意。
2020年以降は民間の振興会による管理運営へと移行しました。

※芦別市はカナダのシャーロットタウン市との姉妹都市提携を結ばれたそうです。

カナディアンワールドの面積は?

カナディアンワールドの敷地はおよそ45ヘクタール。東京ドーム約10個分(9.624639個分)に相当する広さを持ちます。と言われてもピンと来ないですけどね…。
札幌ドームの敷地面積が31ヘクタールなので、札幌ドーム1.5個分と言ったら…
これまたピンときませんね(失礼)

カナディアンワールドの、
森と丘に囲まれたその土地には、
赤毛のアンの舞台を彷彿とさせる建物が点在し、
訪れた人はまるで物語の中を歩いているかのような錯覚を覚えるでしょう。
実際歩いてみるとなだらかな坂道も多く運動不足の人は結構大変かもしれませんが、
おいしい空気に異国情緒あふれる雰囲気に、
気持ちの良い散歩ができると思いますよ。

I

プリンスエドワード島は北海道にある?

名前の時点で日本じゃないのですけど、
プリンスエドワード島の空気を感じられる場所。
カナディアンワールドにはその空気感が再現されています。

実際のプリンスエドワード島はカナダ東部、
大西洋に浮かぶ島です。
白い柵、芝の広がる丘、風の抜ける木立。
その空間は確かに、北の大地に“もうひとつのカナダ”を浮かび上がらせているのです。
SNSなどでプリンスエドワード島写真を見たことがありますが、
なんとなく、似てましたよ。
それをみて、あぁちゃんと再現されているんだな…と感じたものです。

花火大会…また開かれたら絶対に来たい。

カナディアンワールドの入園料は?

入園料は基本は無料です。
誰でも自由に園内を歩くことができます。
ただし、駐車場の利用は1台500円の料金がかかります。

ここまで来るには車が必須なので、
実質、入場料は500円と思ってもらえばいいかと思いますよ。

駐車場代を払う場所。2021年の写真なので現在は変わっているかもしれない。

また、
コスプレ撮影や記念撮影など、
特定の目的での利用には申請と料金が発生することもあるため、
以下↓公式サイトの確認をおすすめします。

カナディアンワールドの公式HP

カナディアンワールドの営業時間は?

2025年の開園期間は4月26日から10月25日まで。
基本的には土日祝日のみの開園です。
営業時間は10:00〜17:00(最終入場は16:30)。
8月は一部平日開園日も予定されています。

この運営体制は、
地元のボランティアや振興会によって支えられており、
その手間と想いによって、
この場所は静かに生き続けているのです。
ですから、皆さんも運営の為に少しでもお力をお貸しください。
ちょっとだけ、
カナディアンワールドのことをSNSなどで発信してくださるだけでも
構いませんから。
皆さん一人一人の力でこれからもこの場所を守っていこうではありませんか。

優しく見てくる熊

何度でもいう…カナディアンワールドは廃墟じゃない!

検索やSNSで聞こえてくる、
北海道カナディアンワールドは廃墟という言葉。
私は何度でも伝えたい。カナディアンワールドは、廃墟じゃない。

そこに人の手が入り、
開園され、迎え入れられているかぎり、
それは“今を生きている場所”です。

老朽化という“外見”ではなく、守られてきた“中身”を見るならば、
この場所は明らかに“継がれているもの”なのです。

静けさの中に宿る人の気配。
それがある限り、この場所は決して廃墟ではないのです。
これからも私は微力ながらもカナディアンワールドは、
今を生きている熱い心をもった人たちが作り上げている世界だということを
発信していきたいと思います。

ニナでした。(@himajine_syasai)

追記:
同じ芦別のコチラも一緒に行ってみてほしい。
そして、芦別市に少しでもお金を落として行って欲しいなって思います。
買物、食事など私たちができることって少なからずあるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました