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北海道の山奥に眠る謎の仏像群──作者も目的も不明の静謐な光景

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謎の仏像 道央
台湾、初代総統 蒋介石と言われている。

北海道の山奥にひっそりと佇む仏像群─。時が止まったような異界の光景

こんにちは!ニナです。
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北海道のとある町の山奥、舗装路を外れて細い林道を進むと、やがて木立の隙間から無数の仏像が姿を現す──。
観光案内にはもちろん、地図にも載っていない、そして地元の人でも詳しく知る者はほとんどいないという、不思議な場所です。

そこに立つと、まるで現実が薄くなり、静謐な夢の中に紛れ込んだような感覚に包まれます。春先のまだ肌寒い空気の中、苔むした台座や風雨にさらされた強化プラスチックで造られたと思われる像が、淡く息づいているのです。

福耳すぎる。超福耳~♪ 合掌。

山中に広がる仏像群──その姿と空気感

林を抜けると現れるのは、大小さまざまな仏像が整然と並ぶ光景。
中には地蔵の姿をしたものや、観音の形をしたもの、子供を抱いているもの、あるいは特徴的な笑みを浮かべる像もあります。いずれもプラスチックで、表情や形が微妙に異なっていますが、同じ作者の手によるものだと推測されます。

周辺には年月を感じさせる苔や草が生い茂り、春先にはその隙間からフキノトウなど野草が顔を出します。風が抜けるたび、木々がわずかにざわめき、その合間に鳥の声が響く──。

その音が、この場所の時間の流れをいっそうゆっくりと感じさせます。

赤い仏像がないのは、作者が台湾だからか??赤=中国的な印象があるから。しらんけど。

作者も目的も不明──残された“謎”

この仏像群に関する正式な記録はほとんど残っていません。
近隣の情報をいくらネットで調べたところで、「誰が作ったのかは不明」という答えしか見つけることはできませんでした。

一説には、黒い格好の像は蒋介石と言われているので、台湾出身の方が何らかの理由でこの地で過ごし、信仰と表現を重ね合わせながら作り続けたものだと思われます。が、しかし、それを裏付ける資料や証言は見つかっていません。

せめて作者に会えればどういったものかを聞くこともできたのですが−。

無数の仏像が山中に並ぶ理由──それは今も霧の中です。

異様過ぎる。赤い個体があればまた印象も違ったのかもしれない。

訪れる者を包み込む“異界”の感覚

足を踏み入れた瞬間、聞こえてくるのは風の音と鳥の声、そして自分の足音だけ。
整然と並ぶ像の間を歩くと、不思議と心がソワソワしてきます。

視界に映るのは木漏れ日、苔、そして静かに立つ仏像たち。時間が止まり、現実と非現実の境界が曖昧になるような感覚──それは観光地では味わえない、まさに“孤独な美”の世界です。

この仏像群を前に感じること

青い個体が不気味さを強調させている気がする。

作者の想いや背景を知らなくても、ここに立つと何かを語りかけられているような気持ちになります。
「なぜここに?」という疑問は、やがて「ここにあること自体が意味なのでは」という感覚に変わっていきます。

山奥の仏像群が伝える時間の重み

北海道の長い冬を越えても、風雪に耐え、そこに在り続ける仏像たち。
その姿は、人の営みが薄れても残り続けるものがあることを静かに教えてくれます。

指を咥えて何かを見ている….

北海道の山中で出会った仏像群を心に留めて

春先、まだ山肌に雪が残る静かな道を抜けた先に、数えきれない仏像たちが並んでいました。
その由来も目的も、誰が置いたのかさえ分からないまま、ただ風と時間を受け止めて立ち尽くす姿。
訪れる者は多くなくても、この光景は確かにここに存在し続けています。
北海道の山中で出会った仏像群は、旅の途中で心を深く揺らす一瞬を与えてくれました。

蒋介石といわれている像。個人的にはボラギノールのCMを彷彿とさせる。

もし偶然この場所に出会うことがあれば、その時間と空気をじっくり感じてみてください。
ここでしか得られない感覚が、きっと胸に残るはずです。

ニナでした!
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