室蘭『ランプ城』昭和のレトロ?とはまた違う…崖の上の喫茶店は秘密基地のようだった。

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道央

室蘭市の栄町崖の上にある、有名な昭和レトロ…とはちょっと違う気がするが昭和レトロな喫茶店と言われる『ランプ城』に行って来た。

ランプ城の住所の近くまで来ると、車を停めるのに良さそうなスペースがあり、そこが駐車場なのかは不明だが店の敷地内と思われるのでそこに停めた。車から降りると目の前に廃墟が見えた。が、そこはランプ城ではない。

廃墟と空き家。
この近くに空いてたスペースに車を停めた。

北の旅人氏と、ここじゃないよね?と会話し、この細い道の奥にあるのかな?と。

Twitterやブログでは確かランプ城と書いてる看板があったはず!などと言いつつ細い道を奥へおそるおそる進んでいった。

崖の方に目をやると内浦湾が、遠くには駒ヶ岳が見える。晴れている日という事もあり絶景だ。

室蘭。ランプ城の前から内浦湾方面を撮影した写真がなかった。

場所が場所だけに非常に風が強い。さすがに踏み外す様な細さでは無いが、高所恐怖症の人は下を見ない方がいいだろう。吸い込まれてしまいそうなので。

一応手すりがあるから安心!

ランプ城は不定休と言われている為、もしかしたらやってないのではないか?と思いながら店に近づいていった。

このランプ城の看板の下をくぐると入口がある。わかりづらいけど。

近づいてみるとまず、入口がどこかわからない!営業しているのかもわからない!ので、外から『ごめんください!』と声をかけた。

中から店主らしき女性の声が聞こえて来て『どうぞ!入口からお入りください。やってますよ。』と。

その入口がわからないのだが、、、とりあえず目の前のドアを開ける。すると聞いていた様な昭和のレトロな空間…とは少し違う気がするが、昭和の雰囲気は確かに感じた。

天井と壁

流れている音楽はジェットストリーム。か?

鹿の角。スナックの様な造り。

全体的にこう…何がどうとは形容しがたい空間であるが、映画『妖怪人間ベム』のアジトのロケ地と聞いて、なるほどイメージとしては合っている!と感じた。ここに鈴木福くんや、杏、亀梨和也などが来ていたんだね。完全に秘密基地だ!!!まぁ、ベムのアジトというより自分としては鳥山明も来ていたことに驚いたのだけど。(偽物説があるからなんとも言えない。)

よくわからんけど、
鳥山明のサインも書いてあるらしい。
偽物説あり。

『お好きなところにお座りください』と中から声が聞こえて来て、その後少し年老いた女性と、その娘さんと思われる方が出て来た。そこで奥の席についた。

テーブルの脚

名前は年老いた方の女性は『桜庭シズさん。』他の人のブログやら何やらで見ていたが、思っていたより歩くのも大変そうな感じである。ただ、若い頃はなかなかブイブイ言わせてた(死語)様なオーラはどことなく感じた。

炎のオーラではない。シズさんと聞くと、天スラの仮面の人を思い出してしまったけど、関係ない話なので割愛。

シズさんの娘さんと思われる女性もいくつか見ていたブログなどの情報よりもお年を召した感じだ。とても柔和な印象でブイブイ言わせてた(死語)桜庭シズさんの雰囲気とは少し異なる。

最初にチョコをサービスとしてテーブルに置かれ、その後注文を聞かれ、私(ニナ)はオムライスを、一緒に来ていた『北の旅人』氏はチキンライスを注文した。

チョコとお茶、、、ではなくて、、、、。

ランプ城のメニューの価格は500円、400円、300円の三つしか存在しない。私(ニナ)が頼んだオムライスは500円、旅人氏が頼んだチキンライスは400円だ。今思えば単価を上げる為にコーヒーくらい頼めばよかったと後悔している。

驚きなのは、ご飯ものには、この他にスープとサラダがついてくる。たった400円のメニューにも。サービスし過ぎで儲けあんの?と思ってしまうレベルだった。

コーンポタージュ。
クノールのとは違うけど、
多分粉を溶かしたスープ。

その他のメニューは、焼飯500円、コーヒー500円、紅茶、ココア、グレープジュース、オレンジジュースだ。

注文してすぐに他の客が二組入って来た。お年を召した店主と娘二人では完全にキャパオーバーで、注文を聞いたりサービス品を持って来たり、料理を作ったりと大変そうである。

でも私たち二人はその時間をしっかりと堪能させていただき、許可を経て撮影していた。

店の奥には本来のランプ城の真骨頂と言われる通路と部屋、外の景色を見られる場所があると後に知った。通路があるのは知っていたが誰もいない為、許可を得る事もできず店内から通路を撮影に終わった。

本物の石が使われた部屋。
中国帰りの職人が中国を思い出し、
作ったとかなんとか。

そんなこんなしていると、私たちがメニューを頼んでから15分は軽く経過していた。はじめに旅人氏のチキンライスが運ばれて来た。

見るからにケチャップたっぷり、コッテリ気味で余計なものは入っていないオーソドックスなやつ。シンプルイズベスト。

シンプルなチキンライス。

お次に私のオムライスが届いた。見た目は昔ながらのしっかりと卵に包まれたオムライス。卵にはケチャップがたっぷりかかっている。

見た目は昔ながらのシンプルなオムライス。
見た目以上にボリュームあり。

実食。

正直言うと、一口運ぶまでは値段も値段なので期待はしていなかった。まぁ普通のオムライスだろう?と。

小さく見えてしっかりボリューム。

恐る恐る一口目を口の中に運ぶと、タマゴに使われているバターの香りが口の中に広がった。ちゃんとしたバターのいい香りが鼻を抜ける。たまごの風味も甘味もちょうどいい!その後、中のご飯の味が口の中に広がった。少しスパイシーで驚いた。一気に完食。お世辞抜きで美味かった。

こういったお店のレビューブログ等は悪く書くはずがない。だから少しは盛られた評価だろ?と思っていた自分が恥ずかしい。普通に美味いよ。また食べたい。

オーナーでもありシェフでもある桜庭シズさんは、見るからに高齢で(数年前の記事で米寿と書いてあった)このランプ城は今の形でどれだけ持つのかわからないな。というのも一つの印象。娘さん一人で続けてくださるならそれはそれでありがたいが。今後どうなるかは分からないので、気になる方やリピートの方は早く行っておいたほうが良いのかもしれない。

↓↓YouTubeで見るとまたいい感じですよ↓↓

室蘭の秘境【ランプ城】崖の上の時空を超えた不思議な喫茶店

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ランプ城

住所:室蘭市栄町127-3

営業時間: 12:00〜21:00頃、不定休。

備考:注文から出てくるまで多少時間が掛かる為、時間に余裕を持って行く事。

こちらも見てね→絶対見るべき遺構【羽幌町】上羽幌坑跡。探索初心者でも楽に行けるのでオススメ!

コメント

  1. スティーヴィー・よんだー より:

    初めまして
    ランプ城のママさんが、先日4月16日に94歳で他界されました。
    私の母と同世代ということもあって親近感があったので、
    とても残念です。
    店は娘さんが続けるということです。

    ご存じだったかもしれませんが、
    ご報告をと思い、コメントさせて頂きました。
    では・・・

    • ニナ より:

      初めまして。コメントありがとうございます。
      あの名物ママさん亡くなられたとは…ママがもつ独特の雰囲気が、
      お店にとってかけがえのない存在でしたので非常に残念でなりません。
      しかしお店が続けられる事、
      ひとまずは安堵しております。
      知らなかったので教えていただきありがとうございました…。

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