おはこんばんちは、ニナ(@himajine_syasai)です。
今まで様々な廃墟に行って来ましたが、個人的に一番と言っていいほど興奮したのが、今回紹介する廃墟の火葬場です。
火葬場なんてものは普通は、滅多に行く場所ではないですし、
そもそも廃火葬場となると、役目が終われば解体される事が多いことから存在自体が多くはないため、なおさらのこと行く機会は無いですしね。
んでもってその廃墟の火葬場が存在しているのが廃集落の中にあるとなりゃー、興奮しない訳無いでしょ?って事で、
行ってまいりました。
廃集落の入口に到着
廃集落の入口に到着すると、
わたしをお出迎えしてくれたのが鹿。
といっても生きている鹿ではなく亡骸である。
見た目は小さく、頭部と胴体の一部、そして脚の骨が残されバラバラになっている。
おそらくそれは野生動物によってそうされたのだと思われた。
その時点でまぁ楽しげな雰囲気(普通は不気味だと思う)で、今回の行程が間違いなく素晴らしいものになると確信。
レベルが違いすぎる集落…
集落の入口には、
比較的新しい…と言っても昭和の後期から平成初期に建てられたと思われる廃墟があり、
そこから火葬場に向かう道中には…
まぁなんというか、私が子供の頃ですら古いだろうと思われる様な見事な廃屋群が存在していた。
基本的に個人宅の廃墟には立ち入らない主義なんだけれど、こればっかりは本当に立ち入りたくなった…
それほど廃墟の魅力に溢れた建物が多かった。雪国北海道において、こんな廃墟が残ってるなんて!!!あと数年もすればかならず雪によって倒壊するに決まっている!!!と思いつつ…
我慢我慢。
目的を忘れてはいけない。
今回はあくまでも廃集落の先の『火葬場』を目指しているのだから…。
とはいうものの、建っている家の中に下に敷かれた石の雰囲気といい最高過ぎて雨が降ってなければしばらくここにいたい…と思える空間で、
目的を見失っては行けないと思いつつ、火葬場への道を一直線ではなく、あっちへふらふらこっちへふらふらと、気付けば寄り道をしていた。
車の残骸、いつからここに咲き始めたのかわからないスイセン、比較的新しいゴミ。そんなものを追っていると、
木の陰に大きな石碑が建っていた…
大正丙辰五年と書かれた碑
石碑は大正時代のもので、
そこに記されていたのは佐藤吉四郎という人物。
何を成された方なのかは調べても自分ではわからなかった。
自分が小学生の時に70代前半で亡くなった
大正生まれの祖父でさえ生まれて間もないであろう大正の時期に、
この場に建てられた石碑。
不思議な気分だった。
どんなに永い間この場で過ごしていたのだろう。
人々の生活を見守って来たのだろう…と思った。
しかし、
その結果が皆に忘れられ放置された石碑であると思うと少しだけ心の奥に
靄のようなものがかかった。
熊の恐怖もありつつ火葬場廃墟へ…
動画では一人遊びで笛を鳴らしてみたり、
呼び込みくんDXで音を鳴らしたり楽し気()に進行しているものの、
雨や風でかき消される音と考えると、
もしかしたら奴ら羆に届かず鉢合わせになるかもしれない…
多少なりとも恐怖があった。
野生動物が近くにいると強烈な『獣臭』がするので、
判断できることは多いのだが…。
雨や風だとそれすらこちらに届くかもどうかも疑問である。
そして、火葬場廃墟が正面に見え、
近づいてみると…この動画のモザイク処理している通りブツが散乱していた。
あまり古くないソレが残されているということは、
もしかすると近くに奴らヒグマがいるかもしれない。
でも、こんな場所まで一人でノコノコやってきて、
建物目の前にして引くわけにはいかない。
やるべきことをさっさとやって、
撮るものを撮ったらさっさと退散するのが吉。
そう思いつつひたすら撮影をしていた。
この先、
廃集落の廃火葬場という特殊な状況が揃った廃墟探索は
もう二度と出来ないだろう。
(もしそういうのがあったらコッソリ教えて欲しいナ…)
自分にとって最高に素晴らしい経験となる探索だった。
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